2026.03.17 業界最新情報

山の「もしも」を解決!圏外から直接救助要請できる「ココヘリSOSダイレクト」が4月提供開始

圏外から直接救助要請「ココヘリSOSダイレクト」が誕生

AUTHENTIC JAPANとKDDIは、2026年4月から新サービス「ココヘリSOSダイレクト」の提供を開始します。このサービスは、空が見えれば圏外エリアでも通信できる衛星とスマートフォンの直接通信サービス「au Starlink Direct」を活用したものです。

au Starlink Directとは?

「au Starlink Direct」は、スマートフォンがStarlink衛星と直接つながることで、山間部や島しょ部など、auの電波が届きにくいエリアでもメッセージの送受信や位置情報の共有を可能にする画期的なサービスです。日本の国土の約40%を占める通信圏外エリアでの利用が期待されており、これにより登山者は通信環境の整備が困難な場所でも、家族や友人との連絡や緊急時の通報が可能になります。

「ココヘリSOSダイレクト」では、このau Starlink Directの衛星通信(iPhoneの衛星通信機能も利用可能)を利用し、通信圏外エリアからでもココヘリのコールセンターへSMSによるテキストメッセージで捜索要請を行えます。これにより、遭難者本人が直接通報できるようになり、捜索開始までの時間短縮と救助活動の迅速化に貢献することが期待されます。

遭難救助システムのフロー図

家族も安心「HITOCOCO」アプリがau Starlink Directに対応

さらに、AUTHENTIC JAPANが提供するスマートフォンGPSアプリ「HITOCOCO」も、2026年4月中にau Starlink Directに対応予定です。これにより、登山者が圏外にいる場合でも、スマートフォンが衛星を通じてGPS位置情報をアプリに反映できるようになります。ココヘリ捜索チームだけでなく、家族などの関係者も位置情報を把握できるようになるため、万一の際の捜索判断の迅速化や、関係者の安心につながることが期待されます。

登山者の命を守る「ココヘリ」サービス

「ココヘリ」は、登山者の遭難に備える会員制の山岳捜索サービスです。会員数は17万人を超え、41都道府県の警察・消防航空隊で導入・運用されています。会員は登山時に専用のビーコン(発信機)を携帯し、遭難が発生した場合にはその電波をヘリコプターやドローンで探知することで、位置を特定します。

COCO HELIのデバイス

山岳捜索のプロフェッショナルが24時間365日体制で対応し、警察や消防と連携しながら迅速な捜索・救助活動へとつなげます。今回の「ココヘリSOSダイレクト」による早期通報と、ビーコン(発信機)による正確な位置特定を組み合わせることで、より迅速な初動対応を通じた遭難被害の軽減が期待されています。

連携の背景と今後の展望

警察庁の統計によると、年間約3,600件発生する山岳遭難のうち、約4分の1が通信手段を利用できない状況で発生しているとされています。これまでは通信圏外エリアで遭難した場合、遭難者本人による直接通報が困難であり、家族や友人からの通報を起点に捜索が開始されることがほとんどでした。今回の連携は、通信圏外エリアにおける通報手段と24時間365日の捜索対応を組み合わせることで、この課題の解決を目指すものです。

AUTHENTIC JAPANとKDDIは、長期的な視点での協業を通じて登山者の安心・安全の向上に貢献していくとしています。

関連情報

×