2026.04.16 業界最新情報

エンタメ業界初!フリューとNTTドコモビジネスがプリントシール機のセキュリティを大幅強化する実証実験を開始

docomo business SIGN™とは

「docomo business SIGN™」は、NTTドコモビジネスが提供する、IoT/M2M機器向けのネットワークサービスです。このサービスは、ネットワーク自体にセキュリティ機能を標準搭載している点が特徴で、NaaS(Network as a Service)という形態で提供されます。NaaSとは、ネットワークの機能やサービスをクラウド経由で利用できるようにする仕組みで、これにより企業は自社で複雑なネットワーク設備を持つことなく、必要なセキュリティ機能を柔軟に利用できるようになります。

なぜプリ機でセキュリティ強化が必要なのか

近年、インターネットに接続されるIoT機器を狙ったサイバー攻撃が世界的に増加しています。プリ機は、撮影された画像データなど個人情報に繋がりうるデータを扱い、常にインターネットに接続されている高度なエンタメIoT機器です。そのため、情報漏洩などの脅威からユーザーを守るための、より強固なセキュリティ対策が求められます。従来のセキュリティ対策だけでは対応が難しい新たな脅威に対し、通信経路を防御する新しいアプローチが必要とされていました。

実証実験の具体的な内容

本実証実験では、以下の4つの主要な項目を中心に検証が進められます。

  1. 脅威検知・遮断: ネットワーク上の不正な通信を検知し、SIM(Subscriber Identity Module)単位で即座に通信を遮断します。これにより、悪意のあるサーバーとの通信などを未然に防ぐことが可能になります。
  2. 不正利用検知: SIMの識別情報(IMSI)とプリ機本体の識別情報(IMEI)を紐づけて管理することで、本来想定されていない機器でのSIM利用など、不正な利用を検知します。
  3. 簡易位置把握: プリ機が接続している基地局の情報を用いて、機器のおおよその位置を把握します。これにより、万が一の事態が発生した際に、迅速な対応が可能になります。
  4. 運用ポータル: 発注、開通、停止といった契約管理から、利用量や通信品質の可視化、機器の死活監視まで、プリ機の運用に関わる様々なオペレーションを一元的に管理できるポータルサイトの有効性を評価します。

これらの検証を通じて、「docomo business SIGN™」がプリ機にもたらす「先回り型」の安全基盤が構築されます。これは、既知のリスクだけでなく、まだ見ぬ未知のリスクに対しても、通信網の段階で脅威を検知し、対応できる画期的な仕組みです。

docomo business SIGN™導入前後のセキュリティ対策の比較
docomo business SIGN™導入前後のセキュリティ対策の比較

今後の展望

実証実験で得られた結果を踏まえ、両社は段階的に対象となるプリ機を拡大し、最終的には8,000回線規模の一元管理と運用ガバナンスの確立を目指します。これにより、エンタメIoT機器の安全基準の構築に貢献するとともに、将来のAI連携や新しいサービスの社会実装に耐えうる、さらにセキュアな通信基盤の整備を加速させていく計画です。

フリューとNTTドコモビジネスのこの取り組みは、私たちが日常的に利用するエンタメ機器が、より安心で安全なものになる未来を示しています。最新の技術が、私たちの楽しい体験をしっかりと守ってくれることでしょう。

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