2026.06.09 業界最新情報

量子コンピューター時代も安心!SIMカードで実現する次世代セキュリティとIOWNの可能性

量子コンピューター時代のセキュリティ課題とSIMカードの役割

現在のデジタル社会を支える暗号技術は、将来登場する高性能な量子コンピューターによって解読される可能性があると指摘されています。これにより、なりすましや盗聴といったサイバー攻撃のリスクが高まることが懸念されています。

NTTドコモビジネスは、この課題に対し、IOWN(R)の秘匿データ転送技術「MFS」をSIMカードに組み込むことで、低処理負荷で「量子安全」な認証を実現する技術を開発しました。

本システムの概要

SIMカードは、スマートフォンなどで通信を行う際に利用される小さなカードで、通常、セキュリティの高い情報を安全に格納・処理する能力を持っています。しかし、従来の暗号技術では、量子コンピューターの脅威に対応する複雑な計算処理をSIMカード上で実行することは困難でした。

今回開発されたシステムでは、複数の暗号アルゴリズムを実装し、将来的に暗号方式が解読されてもリアルタイムに切り替えられる「MFS」技術と、量子コンピューターでも解読が困難とされる「PQC(耐量子計算機暗号)」のアルゴリズムを組み合わせることで、SIMカード上での「量子安全」な相互認証と暗号通信を可能にしました。

これにより、IoT機器などのエッジデバイスがSIMカードで通信を行う際にも、乗っ取りやなりすましといった攻撃を効果的に防ぐことが期待できます。身近なデバイスのセキュリティが強化されることで、より安心してデジタルサービスを利用できるようになるでしょう。

IOWNが拓く未来のネットワークとAIインフラ

NTTドコモビジネスのブースでは、他にもIOWN(R)(光技術をベースとした次世代の通信基盤)を活用した様々な先進技術が紹介されます。

  • GPU over APN: AI活用に不可欠なGPUリソースをIOWN(R) APN上で分散活用するコンセプトです。低遅延・広帯域なネットワークで複数のデータセンターをつなぎ、距離に依存しないGPUクラスタを構築することで、効率的な分散AI学習・推論が可能になります。

  • 長距離リアルタイム同期型 仮想ストレージソリューション: IOWN(R) APNの超低遅延・大容量ネットワークと日立製のストレージを組み合わせることで、離れた拠点間のデータを常時同期させ、あたかも1台のストレージのように運用できるソリューションです。データの活用を止めない新たなデータ基盤の実現に貢献します。

  • 産業向けデジタルツイン: IOWN(R) APNにより、離れた拠点を低遅延・高信頼で接続し、同一の3Dモデル空間をリアルタイムに共有することで、拠点間の共同作業を支援するソリューションです。現地に集まることなく、迅速な判断や合意形成が可能になります。

また、ブース内ではAIインフラや産業DX、量子技術など、多様な分野の有識者によるミニセミナーも開催されます。IOWN(R)の可能性や将来像について直接聞くことができる貴重な機会となるでしょう。

「ShowNet」への貢献と基調講演

NTTドコモビジネスは、Interop Tokyoの会場に構築される大規模なネットワーク「ShowNet」にも参加し、日本全国のデータセンターに分散配置されたGPUサーバーをAPNで結ぶ実証実験環境や、自社開発のPQC VPNルーター「Kamuee(R)」を提供します。さらに、「Open APN」やNaaS(Network as a Service)である「docomo business RINK(R)」、「docomo business APN Plus」、5Gスライシングの技術なども提供し、最先端のネットワーク技術を披露します。

期間中には、以下の基調講演への登壇も予定されています。

  • 基調講演【1】AIエージェント、フィジカルAI時代に企業はどう備えるべきか?

    • 日時:6月10日 13:20~14:00

    • 内容:AI活用に伴う新たなリスクに対し、企業と攻撃者の双方がAIを使う時代の脅威を整理し、AIを可視化・制御するセキュリティ戦略と、ゼロトラストを軸とした安全な基盤の重要性を解説します。

  • 基調講演【2】NTTドコモビジネスの “シン” Network as a Service~docomo business RINK(R)めざすAI時代を生き抜くICT基盤~

    • 日時:6月12日 13:20~14:00

    • 内容:AI活用が進む中、NaaS化とセキュリティ組み込み型設計によりAI Readyな企業ICTを実現する「docomo business RINK(R)」の価値、強み、導入実績、そしてAI運用の効率化やSecurity for AIを含めた次世代ネットワークのリアルが解説されます。

Interop Tokyo 2026 開催概要

  • 期間: 2026年6月10日~12日 10:00-18:00 (最終日は17:00まで)

  • 場所: 幕張メッセ

  • NTTドコモビジネスブース位置: 4N04

  • イベント公式サイト: https://www.interop.jp/

NTTドコモビジネスは、企業と地域が持続的に成長できる社会を支える「産業・地域DXのプラットフォーマー」として、新たな価値創造と豊かな社会の実現を目指しています。

NTT docomo Business

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