生成AIが最も推奨する家電・ガジェットブランドは?Optyino.aiの調査でパナソニックが首位に
近年、スマートフォンやPCの活用が日常に浸透し、家電やガジェットの購入を検討する際、生成AIに相談する機会が増えています。「おすすめの洗濯機を教えて」「スマホを購入したい」といった質問に対し、生成AIがどのようなブランドを推奨するのかは、今後のブランド戦略において重要な指標となりつつあります。
AI検索時代のブランド露出を可視化・最適化するプラットフォーム「Optyino.ai」は、この実態を明らかにするため、家電・ガジェット領域における生成AIのブランド推奨傾向を分析しました。本調査では、2026年4月21日から2026年7月11日までに取得された40,930件のAI回答を対象に、プロンプト(AIへの質問)ごとのブランド言及状況を詳細に分析しています。
生成AIの回答に96.6%の確率で具体的なブランド名が登場
今回の分析対象となった40,930件のAI回答のうち、39,527件(96.57%)で具体的なブランド名が検出されました。ここでいう「ブランド出現回答率」とは、AI回答の本文中に具体的なブランド名が検出された回答の割合を指します。検出されたブランド数は81にのぼり、生成AIが家電やガジェットについて推奨する際、ほぼ必ず特定のブランド名を伴う形で回答していることが示されました。
残りの約3.43%の回答は、ブランド名を含まない一般的なアドバイスや選び方の説明にとどまっており、これらの層に対しては、個別のブランドが露出を強化する余地があると考えられます。
最多出現ブランドはパナソニック、総合家電メーカーが上位を占める
調査の結果、最も多く出現したブランドは「Panasonic/パナソニック」で、20,905回答(51.08%)に登場しました。2位の「SHARP/シャープ」(14,458回答、35.32%)との差は15.76%と大きく開いています。

上位3ブランドは以下の通りです。
| 順位 | ブランド | 回答出現数 | 回答出現シェア |
|---|---|---|---|
| 1 | Panasonic/パナソニック | 20,905 | 51.08% |
| 2 | SHARP/シャープ | 14,458 | 35.32% |
| 3 | HITACHI/日立 | 11,937 | 29.16% |
詳細なランキングはこちらで確認できます。
上位を占めたのは、パナソニック、シャープ、日立、東芝といった総合家電メーカーでした。これらのブランドは、洗濯機、冷蔵庫、エアコン、電子レンジなど複数の家電カテゴリのプロンプトで共通して名前が挙がりやすく、対象カテゴリの広さが回答出現数の積み上げにつながっていると考えられます。
一方で、5位以下にはAnker、Apple、Google/Pixelなど、特定の製品領域に強みを持つブランドが並びました。上位1ブランドが突出して多く引用される一方、それ以外のブランドは緩やかな差でシェアを分け合う構図が明らかになっています。
AIモデルによって異なるブランド推奨傾向
分析対象となったCopilot、Claude、Gemini、Google AIモード、Google AI Overview、ChatGPT、Grok、Perplexityの8モデルのうち、7モデルでパナソニックが最多出現ブランドとなりました。しかし、「Copilot」のみ「パソコン工房/LEVEL∞」が最多となるなど、AIモデルによって推奨ブランドが異なる傾向が見られました。

AIモデルごとのブランド出現傾向は以下の通りです。
| AIモデル | ブランド出現回答率 | 検出ブランド数 | 最多出現ブランド |
|---|---|---|---|
| Copilot | 100.00% | 73 | パソコン工房/LEVEL∞ |
| Claude | 97.19% | 69 | Panasonic/パナソニック |
| Gemini | 90.89% | 81 | Panasonic/パナソニック |
| Google AIモード | 98.82% | 75 | Panasonic/パナソニック |
残り4モデル(Google AI Overview・ChatGPT・Grok・Perplexity)の結果はこちらを参照してください。
Geminiは検出ブランド数が81と全モデル中最多であり、調査全体で検出された81ブランドをほぼ単独でカバーしている計算になります。一方、Copilotはブランド出現回答率が100.00%と高いものの、検出ブランド数は73と相対的に少なく、特定ブランドへの集中度が高いモデルと考えられます。
このようにモデルごとに最多ブランドや検出ブランド数が異なるため、特定のAIモデルだけを見て自社ブランドの露出状況を判断すると、実態と異なる評価をしてしまう可能性があります。AI検索エンジン最適化(AIO/GEO/LLMO)を検討する際は、単一モデルの結果だけでなく、複数モデルを横断した確認が推奨されます。
プロンプト(質問)の種類でブランド出現率に差
プロンプト単位のブランド出現回答率を見ると、最も高い「おすすめのスマホを教えて!」では99.84%に達する一方、「ゲーミングPCを購入しようと思っています」といったプロンプトでは88.40%まで下がり、11.44%の差があることがわかりました。

主なプロンプトのブランド出現回答率は以下の通りです。
| プロンプト | 対象領域 | ブランド出現回答率 |
|---|---|---|
| おすすめのスマホを教えて! | スマホ | 99.84% |
| おすすめのドラム式洗濯機を教えて! | 生活家電 | 99.38% |
| おすすめのポータブル電源を教えて! | 電源・ガジェット | 99.30% |
| おすすめのバリカンを教えて! | 小型家電 | 99.30% |
| スマホを購入しようと思っています。おすすめを教えて! | スマホ | 99.27% |
残り29件のプロンプト結果はこちらで確認できます。
同じ製品カテゴリでも、「おすすめを教えて」といったシンプルなプロンプトと、「購入しようと思っています」といった購入検討型のプロンプトでは、ブランド出現回答率に差が見られます。購入検討型のプロンプトでは、AIが購入時の比較ポイントや選び方の説明に回答の多くを割く傾向があり、その分、具体的なブランド名の言及が相対的に減っていると考えられます。
また、PC・ゲーミング領域のプロンプトは、全34プロンプトの中でもブランド出現回答率が低いグループにまとまりました。ゲーミングPCや性能重視の製品では、AIがスペックや選定基準の説明を優先し、特定ブランド名への言及が他カテゴリより控えめになる傾向があると考えられます。
AI検索時代におけるブランド戦略のヒント
今回の調査から、生成AIの家電・ガジェット関連の回答では、ブランド名が言及されることがほぼ前提条件となっていることがわかりました。その上で、上位ブランドへの集中が明確に表れており、特に総合家電メーカーは複数の家電カテゴリを横断して言及されることで、回答出現数を積み上げていると考えられます。
特定の家電カテゴリで一定の評価を得ているブランドであっても、関連する周辺カテゴリでのAIからの言及が少なければ、総合家電メーカーほどの露出量には届きにくい可能性があります。自社の主力カテゴリに限定せず、関連する周辺カテゴリの製品情報や比較コンテンツを充実させることで、AIが複数カテゴリにわたって自社ブランドを想起しやすくなる効果が期待できます。
また、AIモデルやプロンプトの種類によってブランド出現傾向にばらつきがあることも明らかになりました。AI検索エンジン最適化(AIO/GEO/LLMO)の効果測定では、単一モデルの結果だけでなく、複数のAIモデルを横断してブランドの出現状況を確認し、モデルごとの偏りを把握した上で施策の優先順位を検討することが望ましいでしょう。
購入検討型のプロンプトやPC・ゲーミング領域のようにブランド出現回答率が相対的に低い領域では、AIが自発的にブランド名を出す機会が少ない分、比較記事や製品ページ側で明示的にブランド名・型番を打ち出すコンテンツを強化することが、AIからの引用・言及を得る上で効果的である可能性があります。
調査概要
-
調査テーマ: 家電・ガジェット業界のブランドランキング
-
調査期間: 2026年4月21日〜2026年7月11日
-
対象プロンプト数: 34件(季節・空調家電8件、生活家電8件、PC・ゲーミング4件、小型家電4件、電源・ガジェット4件、オーディオ2件、キッチン家電2件、スマホ2件)
-
分析対象回答数: 40,930件
-
ブランド出現回答数: 39,527件(96.57%)
-
検出ブランド数: 81
-
主な分析指標: ブランド別回答出現数、ブランド別回答出現シェア、カテゴリ別構成、AIモデル別ブランド構成、プロンプト別ブランド構成
-
調査主体: Optyino.ai
-
使用データ: Optyino.ai上のAI回答ログ
Optyino.aiとは
「Optyino.ai」は、AI時代のブランドを可視化する、生成AIエンジン対策(GEO/LLMO/AIO)ツールです。ChatGPTやPerplexity、Geminiなどの生成AIにおいて、自社ブランドがどのように言及・引用されているかを分析し、AI検索時代における新しいマーケティング指標を提供します。表示スコアや引用分析、ブランドシェアなどのデータを通じて、企業が「AIに選ばれるブランド」になるための改善アクションを支援します。

サービスURL:
https://optyino.ai/
参考情報
本調査データの引用に関する詳細は、以下の元記事URLをご確認ください。
-
元記事URL:https://optyino.ai/press/kaden-gadget-brand-citation-rate
-
株式会社Wallabee(Optyino.ai運営会社)URL:https://wallabee.co.jp/