ラズベリーパイのIoT活用を加速する「4GPi ver.2」
ラズベリーパイ(通称ラズパイ)は、名刺サイズの小さなコンピューターでありながら、教育用途から産業用途まで幅広く活用されています。近年、その性能向上に伴い消費電力も増える傾向にあります。
メカトラックス株式会社は、このような状況に対応するため、ラズベリーパイ用4G(LTE)通信モジュール「4GPi」のリニューアル製品として、「4GPi ver.2」を2026年5月19日から販売開始しました。

「4GPi ver.2」の主な進化点
1. 電源回路の刷新で安定稼働を実現
「4GPi ver.2」は、特にラズベリーパイ5での運用を想定し、電源回路が大幅に強化されています。
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広範な入力電圧に対応: 入力電圧範囲が6V-48Vに拡大され、データセンターなどの48V設備からも直接給電が可能になりました。これにより、より多様な環境での利用が容易になります。
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5V/5Aの連続給電: ラズベリーパイへの安定した電力供給を確保するため、5V/5Aの連続給電に対応しています。基板上で5Vを生成し、ピンヘッダから最短経路で供給することで、電圧降下を抑え、業務用途での安定稼働をサポートします。
これらの電源強化により、ラズベリーパイの消費電力が増加しても、安定した動作が期待できます。
2. 信頼性の高い4G(LTE)通信

「4GPi ver.2」は、携帯電話網を通じた安定したインターネット接続を提供します。Wi-Fi環境がない場所でも、ラズベリーパイをオンラインに接続できるため、遠隔監視やエッジコンピューティングなどのIoT(Internet of Things)ソリューションに最適です。
- 主要キャリア対応: ドコモ、au、Softbankの相互接続性試験を完了しており、主要なMVNO(格安SIMを提供する事業者)での動作も確認済みです。これにより、利用者は安心して通信サービスを選択できます。
3. 使いやすさと高い汎用性
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専用ユーティリティソフト: Raspberry Pi OS向けのユーティリティソフトが提供されており、購入後すぐに使用を開始できます。専門知識がなくてもスムーズに導入できるため、これまで通信モジュールを使ったことがない方も手軽に利用できるでしょう。
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周辺機器との併用: メカトラックス株式会社が提供する他のラズベリーパイ向け周辺機器はもちろん、他社のHAT(Hardware Attached on Top:ラズベリーパイに直接挿して機能を拡張する基板)との併用も考慮されており、既存のシステムへの組み込みやすさも魅力です。
開発背景と関連製品
「4GPi ver.2」の開発背景や、従来製品からの変更点については、以下のブログ記事で詳細が公開されています。
なお、「4GPi ver.2」の発売に伴い、従来の「4GPi」はメカトラックスオンラインストアでの販売を終了しています。しかし、以下の「4GPi」関連製品は、従前の「4GPi」による構成・仕様で引き続き販売されます。
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ラズパイ防塵防水IoTゲートウェイ「Pi-protect」
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ラズパイ屋外稼動キット「Pi-field」シリーズ
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メタルケースセット(4GPi)
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メタルケースセット(4GPi + slee-Pi 3)
販売情報
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販売開始日: 2026年5月19日
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価格: 29,000円(税抜)
メカトラックス株式会社について

メカトラックス株式会社は2005年の創業以来、ハードウェアの開発・製造を中心に事業を展開しています。電子回路、組み込みソフトウェア、センサー、機構などの技術分野を得意とし、多様な企業や大学、官公庁からの受託業務を遂行してきました。特に、業務用途でのラズベリーパイ活用においては、各種機能拡張基板の製品化やプロトタイピング、小ロット製造まで幅広く事業を展開し、英ラズベリーパイ社から国内初のDesign Partnerに認定されています。