2026.06.30 業界最新情報

訪日旅行者必見!日本でのスマホ利用は「現地SIM」が断然快適 Opensignalが通信体験の質を分析

訪日旅行者のモバイル通信、現地SIMが快適さを左右する

日本を訪れる海外からの旅行者は年々増加しており、旅先でのインターネット接続は、もはや旅の必需品と言えるでしょう。しかし、どの通信手段を選ぶかによって、その快適さが大きく異なることをご存じでしょうか。

モバイルネットワーク分析を手がけるOpensignalが発表した最新の分析レポート「ローミングを超えて:日本のオペレーターがインバウンド旅行者を獲得する方法」では、訪日旅行者の通信手段を「自国オペレーターのローミング」「旅行用eSIM」「日本国内の現地SIM」の3つに分け、それぞれの通信体験の質や利用傾向を詳細に比較しています。

現地SIMが圧倒的なネットワーク品質を提供

このレポートで最も注目すべきは、日本で現地SIMに切り替えたユーザーのネットワーク品質指数(NQI)が94.7%と、他の通信手段を大きく上回った点です。旅行用eSIMユーザーは87.6%、ローミング利用者は73.6%にとどまり、現地SIMの優位性が鮮明になりました。

日本におけるモバイルネットワーク品質に関するOpenSignalの調査結果

NQIとは、海外でインターネットに接続した際に、Googleマップでの経路検索、旅行アプリの利用、SNSへの投稿といった日常的なアプリを快適に利用できる接続環境がどれほど得られるかを示す指標です。単なる通信速度だけでなく、旅行中の実際の使いやすさを反映するため、旅行者にとっては非常に重要な情報と言えるでしょう。

ローミングは手軽な一方で、通信トラフィックがユーザーの母国ネットワークを経由するため、遅延の増加やエクスペリエンス品質の低下につながることがあります。特に、日本から距離の離れた国・地域からの訪問者ほど、この品質低下が大きくなる傾向が見られます。多くの旅行者は、この仕組みや現地SIMとの品質差を十分に認識していない可能性があります。

滞在期間と出身国による選択の違い

滞在期間が長くなるほど、現地SIMへの切り替えが増加する傾向が見られます。3〜7日の短期旅行では、ローミング利用率が67%と高い一方で、滞在期間が2週間を超えるとローミング利用率は53%まで低下し、現地SIMへの切り替えが増加します。4週間を超える滞在では、現地SIM利用者の割合が42%に拡大しています。

また、出身市場によっても通信手段の選択に違いがあります。アジア太平洋地域や米国からの訪問者はローミング利用率が高く、特に米国からの訪問者の約80%が自国オペレーターのローミングを使い続けています。

日本への旅行者の通信サービス利用状況を国別に示したグラフ

一方、英国、カナダ、オーストラリアからの訪問者は、ローミング利用率が比較的低く、現地SIMや旅行用eSIMを選ぶ傾向が強く見られます。これは、ローミング料金の高さや、代替手段への認知度の違いが影響していると推測されます。

日本の通信キャリアの動向

日本で現地SIMに切り替えた旅行者のうち、ソフトバンクが34%を占め、国内市場シェアを上回る存在感を示しました。次いでIIJが26%となっています。

訪日外国人が日本で現地SIMを購入する際の通信事業者選択状況を国別に示すグラフ

出身地別に見ると、韓国や香港からの訪問者にはソフトバンクが人気を集め、フィリピンからの旅行者ではNTTドコモが最大シェアを占めています。auはタイからの訪問者でトップとなり、米国やオーストラリアからの旅行者にも高い支持を得ています。

訪日旅行者への提案:現地SIMでより快適な旅を

今回のOpensignalの分析レポートは、訪日旅行者がより快適なモバイル通信体験を得るためには、日本国内の現地SIMカードへの切り替えが非常に有効であることを示唆しています。ローミングは手軽ですが、通信品質の面で現地SIMに劣る場合が多いです。

もしあなたが日本への旅行を計画しているのであれば、現地SIMの導入を検討してみてはいかがでしょうか。空港や主要な旅行導線で現地SIMの価格、使いやすさ、体験品質に関する情報がより分かりやすく提供されれば、きっと多くの旅行者が現地SIMのメリットを享受し、より快適な日本滞在を楽しめるようになるでしょう。

参考資料

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