地方で気づかれにくい通信障害?あなたのサービスは大丈夫?
インターネットが生活に欠かせない現代、Webサイトやアプリの「つながりにくい」「表示が遅い」といった問題は、ビジネスにとって大きな損失につながりかねません。特に地方では、首都圏に集中する監視システムでは捉えきれない通信経路上の問題が発生しやすく、企業が自社サービスの障害を顧客のSNS投稿で初めて知る、というケースも少なくありません。
このような状況は、ECサイトの表示速度低下や、自治体DXサービスの到達性にも直接影響を与え、災害時の通信の可用性確保といった地方特有の課題も抱えています。これまでの通信計測拠点が主要都市圏に集中していたことや、海外製の監視ツールが実際の地域の光回線・携帯回線ではなく仮想拠点から計測することが一般的だったため、地方のリアルな通信品質を把握することは困難でした。
Spelldata、仙台に新拠点を設立!全国7都市で通信品質を可視化
ITシステムの性能、信頼性、セキュリティの専門企業である株式会社Spelldataは、2026年7月22日、宮城県仙台市に仙台計測センターを開設しました。これにより、同社の計測拠点は札幌・仙台・新潟・東京・名古屋・大阪・福岡の全国7都市体制へと拡大しました。

東北地方最大の都市である仙台は、人口109万6,951人(令和7年国勢調査速報値、2025年10月1日時点)を擁し、東北地方の通信状況を代表する定点として機能します。この新センターでは、NTT・KDDIの光回線に加え、主要4キャリアの5G回線を活用し、東北地方からのWebサイト・アプリケーション・API通信の到達性と速度を24時間監視します。
計測頻度はお客様の設定により最短1分間隔まで対応可能で、統計分析上は15分間隔でも十分な精度が得られるとされています。
「遅い」「つながらない」の原因を徹底解明!通信の全経路を見える化
Spelldataの計測は、単にWebページの表示速度を測るだけではありません。米国Catchpoint社の計測システムを基盤とし、Webページ、スマートフォンアプリ(API通信による対応)、API通信、DNS、BGP経路、Tracerouteによる経路追跡まで、通信のあらゆる階層を計測できます。
これにより、単に「遅い」「つながらない」という結果だけでなく、その原因が自社サーバーにあるのか、それとも通信経路上のどこかにあるのかまで、詳細に特定することが可能になります。仙台計測センターの稼働により、東北地方からのアクセスについても、この全階層での計測が可能になりました。

専門用語をわかりやすく解説
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API通信(Application Programming Interface):異なるソフトウェア同士が連携するための窓口のようなものです。例えば、あるアプリが別のサービスの機能やデータを利用する際に、このAPI通信を通じて情報のやり取りを行います。
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DNS(Domain Name System):インターネット上の「住所録」のようなもの。私たちがWebサイトにアクセスする際に入力するドメイン名(例:example.com)を、コンピューターが理解できるIPアドレス(例:192.0.2.1)に変換する役割を担っています。DNSに問題があると、Webサイトにアクセスできなくなります。
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BGP経路(Border Gateway Protocol):インターネット上で、異なるネットワーク間(例えば、異なるインターネットサービスプロバイダー間)でどのようにデータが送られるかを決定する「交通整理のルール」のようなものです。BGP経路に異常があると、特定の地域からのアクセスが遅くなったり、途絶えたりすることがあります。
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Traceroute(経路追跡):コンピューターから目的のサーバーまでの通信経路を一つずつたどって表示するツールです。どのネットワーク機器を経由して通信が届いているか、どこで遅延や障害が発生しているかを特定するのに役立ちます。
導入効果と今後の展開:デジタル体験の「暗黒地帯」をなくす
仙台計測センターの稼働により、企業は東北地方を含む全国7都市でのリアルタイム通信品質データを利用できるようになります。これにより、SNSでの指摘を待つことなく、障害の予兆や発生を自ら検知し、サービス品質の改善に活用できるでしょう。
実際、Spelldataの計測データでは、大手グローバルクラウドサービスの障害発生時、公式発表より約30分早く通信異常を検知していた事例も報告されています。
Spelldataは今後、山陽(広島市)、山陰(松江市)、沖縄(那覇市)への計測センター開設を予定しており、四国エリアについても検討を進めています。デジタルサービスの品質の見える化を推し進め、これまで計測の目が届いていなかった国内の「暗黒地帯」を減らしていく方針です。
「各地方の到達品質データを企業の皆様に提供することで、サービス品質の維持・改善とビジネスの発展に貢献する」と、代表者はコメントしています。
株式会社Spelldataについて
株式会社Spelldataは、パフォーマンスエンジニアリングの専門企業として、デジタル体験の計測・分析・改善を支援しています。24時間365日デジタル体験を計測・分析する統計的品質管理を普及し、デバイスや場所を問わず快適なデジタル体験を提供することを目指しています。
- Webサイト: https://spelldata.co.jp/