光コラボレーションとは?
光コラボとは、NTT東日本やNTT西日本が提供するフレッツ光回線を、様々な事業者が自社のブランドで販売する光ファイバー回線サービスのことを指します。今回は、その中でも最大10Gbpsという高速通信をうたう「10G」プランに焦点を当て、Wi-Fi接続時の実効速度が比較されました。
全国ランキング:ビッグローブ光が首位に
全国のWi-Fi接続時の光コラボ10Gサービスの実効速度ランキングでは、「ビッグローブ光(ファミリー10ギガタイプ)」が下り平均399.97Mbpsを記録し、全国首位となりました。
次いで、「ドコモ光(10ギガ マンション)」が351.93Mbps、「ドコモ光(10ギガ 戸建て)」が345.29Mbpsと続き、上位サービスは僅差で並んでいます。一方、計測数では「ソフトバンク光(10G 戸建住宅)」と「ドコモ光(10ギガ 戸建て)」がそれぞれ300計測を超え、10G光コラボ市場における大手二社の普及度の高さがうかがえます。
※表中の速度はすべて下り速度
※対象は30以上の計測があるもの
| 順位 | サービス名(プラン名) | 事業者名 | 平均速度(Mbps) | 計測数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ビッグローブ光(ファミリー10ギガタイプ) | ビッグローブ | 399.97 | 47 |
| 2 | ドコモ光(10ギガ マンション) | NTTドコモ | 351.93 | 166 |
| 3 | ドコモ光(10ギガ 戸建て) | NTTドコモ | 345.29 | 262 |
| 4 | So-net光(10ギガ 戸建て) | ソニーネットワークコミュニケーションズ | 307.66 | 31 |
| 5 | ソフトバンク光(10G 戸建住宅) | ソフトバンク | 253.06 | 390 |
| 6 | ソフトバンク光(10G 集合住宅) | ソフトバンク | 208.53 | 54 |
首位のビッグローブ光は、約400Mbpsという高い平均速度を記録し、大手通信事業者を抑えての実力を見せました。ドコモ光はマンション・戸建てともに約345〜352Mbpsと安定した速度を保ちつつ、計測数の多さから幅広い契約者層に支持されていることが分かります。ソフトバンク光は最も多くの計測数を集めていますが、平均速度は200Mbps台にとどまっており、契約者数の多さによる利用環境の多様さや混雑が影響している可能性も考えられます。
なお、計測数が30未満のため今回のランキングからは外れたものの、「とくとくBB光(10ギガマンション)」は下り平均549.55Mbps(12計測)、「So-net光(10ギガ マンション)」は437.66Mbps(6計測)と、高い数値を記録したサービスも存在します。
事業者別比較:「量」の大手勢と「質」の中堅勢
事業者ごとに光コラボ10Gサービスの計測数と加重平均下り速度を比較すると、興味深い傾向が見られます。
| 事業者名 | サービス数 | 加重平均 下り速度(Mbps) | 総計測数 |
|---|---|---|---|
| GMOインターネットグループ | 2 | 424.05 | 38 |
| ビッグローブ | 2 | 396.82 | 63 |
| ニフティ | 2 | 355.27 | 29 |
| NTTドコモ | 2 | 347.87 | 428 |
| ソニーネットワークコミュニケーションズ | 2 | 328.74 | 37 |
| ソフトバンク | 2 | 247.64 | 444 |
| エキサイト | 1 | 175.31 | 2 |
計測数が比較的少ないGMOインターネットグループ、ビッグローブ、ニフティといった中堅ISPのサービスが加重平均で上位を占め、速度面での「質」の高さを示しています。これに対し、ソフトバンクやNTTドコモは総計測数が400件を超えるなど圧倒的な「量」で存在感を示していますが、平均速度では中堅勢に一歩譲る結果となりました。これは、ユーザー層や設置環境の多様さが平均値を押し下げている可能性が考えられます。
地域別の実効速度
地域別の分析では、10G光コラボの計測母数がまだ限定的な地域が多く、30計測以上のサービスはごく少数でした。ここでは、地域内で計測数が10以上あったサービスを中心に紹介します。
北海道
ソフトバンク光(10G 戸建住宅)が27計測で321.48Mbpsを記録しました。
東北
東北エリアでは、ソフトバンク光(10G 戸建住宅)が46計測で592.50Mbpsと、全国平均を大きく上回る高速な結果となりました。ドコモ光(10ギガ マンション)も15計測で730Mbps超と地域内で突出した速度を示しています。
関東
計測数が最も多い関東では、ドコモ光(10ギガ マンション)が448.49Mbpsで首位。ソフトバンク光(10G 戸建住宅)は159計測と最多の測定数を集めたものの、下り平均は203.66Mbpsにとどまりました。ユーザー数が多い地域ほど、混雑やWi-Fi環境のばらつきが平均を押し下げる傾向が見られます。
北陸・甲信越
この地域では30計測以上のサービスは存在しませんでしたが、参考として、ドコモ光10ギガ(戸建て)が4計測ながら1,043.68Mbpsと1Gbpsを超える速度を記録しています。
東海
東海エリアではドコモ光(10ギガ 戸建て)が258.34Mbpsで首位。一方、同(マンション)は52計測ありながら平均63.32Mbpsと苦戦しており、集合住宅の宅内配線環境が影響している可能性が考えられます。
近畿
近畿圏では、ドコモ光(10ギガ 戸建て)が369.97Mbpsでリードし、ソフトバンク光(10G 戸建住宅)がこれに続きました。
九州・沖縄
九州・沖縄エリアも30計測以上のサービスは存在しませんでしたが、参考値ではドコモ光(10ギガ 戸建て)が21計測で404.44Mbpsを記録しています。
10G光コラボの現状と今後の展望
今回の調査結果からは、10G光コラボ市場において「大手勢の量」と「中堅勢の質」という明確な傾向が浮かび上がりました。全国ランキングではビッグローブ光が速度面での強さを見せる一方で、ソフトバンク光とドコモ光は圧倒的な計測数で市場を牽引しています。
地域別に見ると、10Gプランの普及はまだ途上にあり、特に地方では計測母数が限定的です。しかし、一部の地域では非常に高い実効速度を記録しており、高速通信への需要の高まりとともに、今後さらに普及が進むことでしょう。
10Gという最大速度を最大限に引き出すためには、Wi-Fi環境や宅内配線を含めた総合的な品質が重要です。今回の結果は、「10Gプランを契約すれば必ずしも1Gbps級の速度が出るわけではない」という現実を示す一方で、上位サービスでは400〜500Mbps帯というかつては考えられなかった速度が定着しつつあることも見て取れます。各事業者の10Gサービスにおける品質差は今後いっそう明確になり、競争が激化していくものと予想されます。
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