2026.08.31 業界最新情報

5Gの電波が届きにくい場所も快適に!アンリツとMediaTekが「カバレッジ拡張」技術を共同検証

5Gの「カバレッジ拡張」とは?

今回の共同検証の対象となったのは、3GPP Release 17で導入された「NR Coverage Enhancements(NRカバレッジ拡張)」という技術です。これは、簡単に言えば、5Gの電波が届きにくい場所でも、より安定して通信できるようにするための機能です。

この技術の導入により、以下のようなメリットが期待されます。

  • 通信エリアの拡大: これまで電波が届きにくかったセルエッジ(基地局の端)や屋内環境などでも、安定した5G通信が可能になります。

  • 通信品質の向上: 途切れにくい、より信頼性の高い接続が実現し、動画視聴やオンラインゲームなども快適に楽しめます。

  • 設備投資の効率化: 送信電力の増加や追加のネットワーク設備を必要とせずにカバレッジを拡張できるため、効率的な5Gエリア展開に貢献します。

具体的には、Msg3 Repetition(初期接続メッセージの繰り返し送信)、Enhanced PUSCH Repetition Type A(ユーザーデータの繰り返し送信)、Transport Block Processing over Multiple Slots(TBoMS:データを複数スロットに分割して処理)といった機能が活用されます。これらの技術は、電波状態が良くない状況でも、データが確実に届くように工夫されています。

検証の成功と今後の展望

アンリツとMediaTekは、MediaTekのM60搭載端末とアンリツの5G NR モバイルデバイステストプラットフォーム「ME7834NR」を用いて、このRel-17カバレッジ拡張の試験項目について、3GPP準拠のプロトコルコンフォーマンステストを実施し、検証に成功しました。

この共同検証は、新しい5G機能の適合性や相互接続性を確認するものであり、3GPP Release 17で定められた機能の実用化を加速させる重要な一歩となります。

アンリツ株式会社のモバイルソリューション事業部長は、MediaTekとの協業を通じて、Release 17 NR Coverage Enhancementsのような新たな5G機能の評価や導入を、業界が迅速かつ確実に進められるよう支援できることへの喜びを表明しています。今後も先進的な通信技術の導入に貢献していく考えです。

この技術が広く導入されれば、これまで5Gの利用に尻込みしていた人も、自宅の奥まった部屋や地下の商業施設など、さまざまな場所で途切れることなく快適な5G通信を楽しめるようになるでしょう。

関連情報

アンリツのME7834NRに関する詳細情報や、その他の製品・ソリューションについては、以下のリンクから確認できます。

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