2026.03.19 業界最新情報

CMOSイメージセンサー市場が急成長、2031年には369億6,000万米ドル規模へ:スマホから自動車、医療まで広がる用途

市場規模と成長予測

株式会社グローバルインフォメーションが販売を開始した市場調査レポート「CMOSイメージセンサー:市場シェア分析、業界動向と統計、成長予測(2026年~2031年)」によると、CMOSイメージセンサー市場は、2025年の245億8,000万米ドルから2026年には263億1,000万米ドルに成長すると予測されています。さらに、2026年から2031年にかけて年平均成長率(CAGR)7.04%で推移し、2031年には369億6,000万米ドルに達する見込みです。

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技術革新が市場を牽引

この成長の背景には、CMOSイメージセンサーの技術的な優位性があります。従来のCCD設計と比較して、CMOSは低消費電力、高速処理、小型化に優れています。特に注目されるのは、センサーのチップ内にAI(人工知能)処理機能を組み込む「オンダイAIロジック」と、暗い場所でも光を効率よく取り込む「積層型裏面照射型(BSI)アーキテクチャ」です。これらの技術は、電力消費を抑えながら性能を向上させ、大量生産される電子機器におけるコスト優位性を強化しています。

広がる用途:私たちの未来を形作る

CMOSイメージセンサーの需要は、もはやスマートフォンの高画質カメラだけにとどまりません。自動車の先進運転支援システム(ADAS)における安全機能、工場での品質管理を担う産業オートメーション、そして病気の早期発見に貢献する医療診断機器など、その用途は多岐にわたります。これにより、私たちの生活はより安全で、便利で、健康的なものへと進化していくでしょう。

地域別市場動向

世界のCMOSイメージセンサー市場は、地域によって異なる特性を示しています。

アジア太平洋地域

2025年には収益の33.70%を占めるアジア太平洋地域は、垂直統合型のエコシステムが強みです。台湾のファウンダリ(半導体受託製造企業)が積層型BSIウエハーの大部分を供給し、中国本土は世界最大のスマートフォン輸出拠点としての地位を確立しています。また、サムスンのISOCELL技術に牽引される韓国の技術革新が、この地域の技術的リーダーシップを維持しています。

中東・アフリカ地域

中東・アフリカ地域は、2031年までにCAGR9.55%と最速の成長が見込まれています。湾岸諸国のスマートシティ構想が、ネットワーク監視カメラや交通解析カメラの需要を生み出しています。また、ADAS搭載車両の輸入増加や、アフリカにおけるモバイルファーストの電子商取引ブームが、低照度セルフィーカメラの需要を牽引し、市場拡大の新たな機会を創出しています。

その他の主要地域

  • 北米:ソーシャルメディアプラットフォームの需要と厳格な自動車安全規制が、高フレームレート8K撮影に最適化されたセンサーの需要を後押ししています。

  • 欧州:ドイツのインダストリー4.0投資を基盤に、フォトニクス研究開発が高信頼性産業・医療分野に注力されています。

  • 南米および南アジア:未開拓の市場規模を有しますが、価格感度の高さから、最先端センサーよりも確立された中級設計の調達が進んでいます。

業界再編とサプライチェーンのリスク

米国・中国間の輸出規制や300mmウエハーの供給不足といったサプライチェーンリスクが存在する一方で、業界では再編の動きが進んでいます。従来メーカーによる生産能力の売却や、専門企業の買収が加速しており、市場の競争環境は変化し続けています。

CMOSイメージセンサーは、私たちのデジタルライフを支える基盤技術であり、その進化は今後も私たちの生活に大きな影響を与え続けるでしょう。この市場の動向に注目することで、未来の技術トレンドや私たちの生活がどのように変化していくのかが見えてくるはずです。

本レポートの詳細については、以下のリンクから確認できます。

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