2026.04.18 業界最新情報

2031年までに22.8億ドル追加予測!日本の非接触決済市場が描く未来とは?

毎日がもっとスマートに!非接触決済の魅力と日本の未来

「ピッ」と一瞬で支払いが完了する非接触決済。スマートフォンやカードをかざすだけで、レジでの待ち時間を短縮し、スムーズなショッピング体験を提供してくれます。特に最近では、衛生面への配慮から、物理的な接触を避けるこの決済方法への関心が高まっています。

株式会社マーケットリサーチセンターの調査レポートによると、日本の非接触決済市場は2026年から2031年までに22.8億米ドル(約3,500億円※1)を追加すると予測されており、その成長はとどまるところを知りません。

※1 1ドル150円で換算

株式会社マーケットリサーチセンター

日本のキャッシュレス化を牽引する非接触決済

過去5年間で、経済産業省が主導する「キャッシュレス・ビジョン・プログラム」などの取り組みにより、日本のデジタル決済エコシステムは急速に変化しました。交通系ICカード(SuicaやPASMOなど)を基盤とするNFC(近距離無線通信)インフラは、鉄道、コンビニエンスストア、自動販売機など、日常の少額決済の基盤として定着しています。

さらに、PayPayや楽天ペイといったモバイルベースのウォレットも勢いを増しており、小売店、レストラン、Eコマースなど幅広い分野でQRコードとNFC機能が統合されています。三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友銀行などの金融機関も、EMV非接触決済規格(国際的なセキュリティ基準)に準拠したカード発行やモバイル決済の統合をサポートし、キャッシュレス社会の実現を後押ししています。

非接触決済の「仕組み」を分かりやすく解説

非接触決済には、主に以下の3つの技術が使われています。

  • NFC(近距離無線通信):スマートフォンやカードを読み取り端末に「かざす」だけで通信を行う技術です。交通系ICカードやクレジットカードのタッチ決済で利用されています。

  • RFID(無線周波数識別):製品に埋め込まれたチップが無線信号で情報を送受信する技術で、物流や自動改札、アクセス制御システムなど、特定の環境で広く活用されています。

  • QRコード・バーコード:スマートフォンのカメラで「読み取る」ことで決済を行う方式です。導入コストが低いため、小規模店舗や観光客向けのビジネスで広く利用されています。

これらの技術が、私たちの生活の様々なシーンでスムーズな決済を実現しているのです。

日常生活に溶け込む非接触決済の多様なシーン

非接触決済は、小売店での買い物から交通機関の利用まで、幅広い場面で活用されています。主な利用シーンを見てみましょう。

  • 小売:コンビニエンスストアやスーパーマーケット、百貨店では、ICカードシステムやモバイルウォレットを通じて、NFCやQRコード決済が広く受け入れられています。

  • 交通・モビリティ:SuicaやPASMOは、鉄道やバス、空港システムと統合され、世界でも有数の先進的な通勤非接触決済システムを構築しています。

  • BFSI(銀行・金融サービス・保険):銀行は、モバイル決済インフラとトークン化(実際のカード情報を一時的な番号に置き換えるセキュリティ技術)されたカードシステムを提供し、安全な取引を支えています。

  • ホスピタリティ:ホテル、レストラン、映画館、エンターテイメント施設などでは、国内利用者だけでなく、インバウンド観光客にも対応するため、QRコードおよびNFC決済の導入が進んでいます。

  • ヘルスケア:医療機関や薬局でも、より迅速な外来処理のために非接触決済システムの導入が増えています。

  • その他:自動販売機、無人キオスク、政府関連サービスなど、様々な場所で非接触決済が利用されています。

進化するデバイス:カードからスマホ、そしてウェアラブルへ

非接触決済のデバイスも多様化しています。

  • 非接触型カード:SuicaやPASMOに代表される交通系ICカードは、依然として非接触決済の基盤として広く利用されています。

  • スマートフォン:PayPayや楽天ペイなどのモバイルウォレットは、QRコードスキャン、NFC機能、生体認証を統合したアプリケーションを提供し、最も急速に成長しているデバイスカテゴリです。

  • ウェアラブル:スマートウォッチやフィットネスバンドなどのウェアラブルデバイスは、交通機関へのアクセスや少額決済に利用され、特に都市部の消費者層で徐々に拡大しています。

  • その他:自動サービスキオスクなども、自動発券やサービス決済をサポートしています。

高まるセキュリティと今後の展望

非接触決済の安全性は、暗号化技術やセキュリティプロトコルによって確保されています。特に「トークン化」は、実際のカード情報が送信されることなく、一時的なトークンが生成されるため、不正利用のリスクが軽減されます。さらに、指紋認証や顔認証といった「生体認証」の導入も進み、安全性が一層向上しています。

COVID-19の影響により、非接触決済の需要は急速に増加しました。この利便性と健康面でのメリットから、今後も非接触決済の利用は拡大していくと考えられています。技術の進歩により、利用シーンはますます広がり、収納する端末や決済方法の選択肢が多様化する中で、私たちはより便利で安全なショッピング体験を得ることができるでしょう。きっと、非接触決済は今後ますます私たちの生活に欠かせない存在となっていくでしょう。

調査レポートに関する情報

本記事の基となる詳細な調査レポートは以下で確認できます。

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